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バトル・ロワイアルⅡ【特別篇】REVENGEのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

4.3
七原秋也(藤原竜也)と中川典子(前田亜季)がBR<バトル・ロワイアル>を生き抜いて3年、新たに施行された新世紀テロ対策特別法“BR II”の下、全国から問題児ばかりを集めた鹿之砦中学校3年B組の生徒、教師キタノの娘・シオリ(前田愛)を含む24人がゲームに参加することになった。
今回のルールは、「1.国際指名手配中の反BR法テロ組織“ワイルド・セブン”のリーダーで、全ての大人に宣戦布告した七原を殺せば勝ち」「2.制限時間は三日間」「3.ペアタッグマッチ」の3つ。
果たして、七原たちワイルド・セブンの立て籠もる孤島に送られた生徒たちは様々な武器を手に戦闘を開始し、シオリや拓馬を始めとする数名がアジトへと辿り着く。
だがそこで、七原の、自由と平和を奪った大人たちへの戦いの意義を知った彼らはワイルド・セブンと手を組み、BR実行委員会に反撃の狼煙を上げることに。
ところが、この事態に世界の警察を自負する“あの国”が激怒。慌てた政府は、ワイルド・セブンに総攻撃を仕掛ける。
そして、壮絶な銃撃戦が展開され、ゲームは勝負のつかないまま終了された。
三ヶ月後、春。中東のある国へ逃げ延びた3年B組の生き残りと彼の地に潜伏していた中川典子は、生死不明に再会する。だがそれも束の間、彼らはまたそれぞれの戦いへと旅立っていくのであった…。
新法の下、戦うことを余儀なくされた子供たちの苦悩を描いた青春アクションの続編。監督は、本作撮影中に他界した「バトル・ロワイアル 特別篇」の深作欣二と、後を引き継ぎ監督デビューした深作健太。

今回のテーマは、湾岸戦争当時のテロリズムと復讐の連鎖とアメリカを中心とした大国が世界を牛耳ることへの異議申し立てがあり、よりメッセージ性が強くなっています。
藤原竜也が、BR法を作った大人に対抗するために、大国が牛耳る世界体制に対抗するために、テロリズムの道を選ぶが、迷いながらも戦い続ける七原秋也を熱演、千葉真一さんが、テロリストのリーダーであり、藤原竜也に後を託す不屈の男・三村真樹夫を熱演、テロで娘を亡くし復讐しようとするが体制の欺瞞に気づいて生徒を守ろうとする先生を竹内力が熱演。
世界体制を牛耳る大国や大人が自由を奪い勝ち組と負け組に枠組みを押さえつけても、マイノリティを押さえつけてマジョリティが牛耳る体制と諦めずに戦っていこうという深作欣二さんのメッセージが壮絶な戦争アクションの中に込められていて、勇気をもらえる映画です。真木よう子さんや加藤夏希さんの演技も良かったです。
「遠いな、お前たちの進む道は。だが、お前たちの望む物はお前たちの望む場所でこそ輝いている。お前たちは生き延びろ!そして決して振り返るな!」
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