【過去に観た映画】2018.5.28
重く、深い映画である。
1つの事件に関わる人々かと
思っていたら、各々が別々の罪を抱えている。
罪と向き合い、苦悩する人々。
加害者の身内は、その罪にどう
対処して生きればいいのか。
誰かの命を奪う行為に対して、
何で償うことができるのか。
一度罪を犯した人は、どう生きればいいのか。
直接手をくだし事件になったものと故意ではないが事故になったもの。
事件にも事故にもならないし、
直接手をくだしはしないが、誰かをおいつめてしまったもの。
罪の重さは同じなのか。
様々なことを考えさせられる。
止まない雨はない、
明日があるさと言う前向きな言葉は罪を犯したものに適用されるのか。
多くの罪があり、後半は回収できずに一つ一つが薄まってしまった感はあり、
ちょっと残念な部分もあったが、サイコパスやモンスター的に描かず、人の物語としてとらえた所に、瀬々監督の真摯な姿勢を見た気がした。
役者が皆、上手いが、やつれている。
役づくりとはいえ、痛々しく、
観るのが辛すぎる部分もある。
富田靖子と娘のシーンではかなり泣いてしまった。
切ない。
胸にヒリヒリと焼き付く。