理

友罪の理のレビュー・感想・評価

友罪(2017年製作の映画)
3.8
上映後、舞台挨拶付き試写会。

観る前HPやリーフレットであらすじとかを
読んでから挑んだのだけど、
わたしは難しく考えすぎていました。
あーなってこうなるんじゃ?
みたいな壮大なものを想像してたのだけど、
シンプルに昔の罪を抱えたまま
いきてる人たちのお話でした。

まず、感想は被害者目線、
加害者の友人目線で大きく意見が別れると思う。
被害者目線で見ると、
なぜ、自分の子供は殺されたのに、
おまえは生きてるんだ!消えてしまえ、、
とか思ってしまうかもしれない。

だけどもしも自分の大切な友人が、
過去に罪を犯していたのならば、、
どう考えるか。

そっちの目線で見るととても
難しく苦しいお話だと思う。
罪を償いながら、生きてる友人を
応援してしまうかもしれないし、
引いてしまって関わらなくなるかもしれない。

お互いに過去に罪を抱えた二人だからこそ
もう、この先自分の犯した罪は消えない世界で
味方のいないこの世界で
たった一人罪ごと受け入れる覚悟で
一緒にいてくれる人がいるのは救いなんだろう。。

素直で可愛らしい一面を垣間見せる瑛太さんの
お芝居に胸が締め付けられる。
あんなことしなければ!!!
犯罪さえ起こしていなければ素直でいい子なのに。。と

生田斗真氏は、感情が素直に表情に出るとっても正統派な俳優さん。
瑛太氏は、表情から感情が読み取れなくて、何を考えてるんだろう、どうしてここはこんな表情をするんだろう?ととっても惹きつけられる俳優さん。
いいコンビだなぁと思います。


でも一つ言えるのは被害者目線で見てしまうと
何が何でも理由がどうあれ、
今がどうであれ、許せない。
これは絶対。

この映画は加害者の友人目線で
見ることのできる方だけ見るべきだと思います。

演じられた方々、
お疲れ様でした、という感じ。

※生々しい殺人シーンとかは
ありません。
ちょっと痛々しいシーンはあります。
理