瑛太の熱演に免じて少し甘めにつけました。
テーマは 「罪を犯した人間が幸せになっても良いのか」で良いのでしょうか？言いたい事もわかるし、考えなくてはいけない問題も理解できる。でも誰にも寄り添って観る事ができなかった。それくらいに重い。ただあまりにも多くの問題を抱えた人を配置しすぎて置き去りにされた部分もあるのではないかな。
もう少し二人の事に絞っても十分に問題提起にはなったように思う。
夏帆ちゃんの問題はかわいそう過ぎて、観てて辛過ぎ。この作品の中で問題のない人はいないけど、現段階で唯一鉄槌がくだって欲しい人物は忍足修吾演ずる夏帆ちゃんの元カレだと思う。ああいう輩にこそ天罰がって思ったけど何もなかった。
あ〜あと、実態に即しているのかもだけど週刊誌の編集部もクズが多いわ。山本美月は相変わらず下手だし…
反面、寮で共に暮らす事になるちょっとチンピラまがいの二人は良かった。訳ありの二人との距離感がリアルだなぁと思った。
佐藤浩市の息子の事件は福岡で起きた飲酒運転がモデルかなとも思ったけど、息子が良い人に更生しすぎていて、少年Aの問題と並列では考えにくい。本当はどうなっているのだろうか？でも借りに更生していても被害者の家族の心情は変わらないのではないかと思う。
あんまり関係ないけど村上淳がすごい太っていてびっくり。
さて、本題ですが、答えを出す事は難しい。立場が違えば感情も違ってくるだろうし、逆に更生とは？と考えると何をもって更生したと考えるのかもわからない。きちんと罪を償った加害者であれば、やり直すチャンスは必要だと思うけど、全ての人に許される事は無いという認識は必要だ。逆に全ての人に疎まれる人生ならそれはやはり命で償うくらいの罪を背負っているのだと思う。
瑛太が演じた少年Aが更生して社会にでたのか？と問われれば、不完全である事は否めない。これは神戸の少年Aをモデルとして考えて良いのなら、少し状況が違うように思える。いずれにしても一つの答えを出すのは無理！観終わっても気持ちが重い。
