み

友罪のみのレビュー・感想・評価

友罪(2017年製作の映画)
4.0
過去の罪に捕らわれ続けているひとたちの話でした
「友罪」というタイトルだけど、家族の話でもありましたね

過去におかしたあやまちを、どうしたって消し去ることはできなくて、死んでしまえば楽だけど、それでも生きて背負い続けなければならないというのは、想像もつかないことです
カラオケのシーンは本当にみんな楽しそうで、だからこそ、このままこういう風ではいられないのだろうなと思うにつけ、悲しくて心が締め付けられました

それから、山内さんの、息子のお嫁さんの問いに対する「(過去に罪を犯したひとはもう家族と笑い合うことは)できない」という答えは、これまで彼の中で何度も同じ問いが自問自答され、その度ごとに同じ答えしか導き出せなかったがゆえの即答であるのだと思いました

罪の告白も謝罪も、エゴ、自己満足と言われればそうかもしれないし、かと言って知らない顔はできない、許されないままでいることが償いなのか
重たくて苦しかった
み