CHEBUNBUN

友罪のCHEBUNBUNのレビュー・感想・評価

友罪(2017年製作の映画)
1.0
【ぶっちぎりワースト1】
残念なお知らせがある。『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』を遥かに超えるワースト1映画を引き当ててしまった。

いや、確かにPTAの神的大傑作『ファントム・スレッド』を観た後というハンデはある。しかし、あの『8年越しの花嫁』『ヘヴンズ・ストーリー』の瀬々敬久監督だ。『ヘヴンズ・ストーリー』に似た罪と罰もの。いくらtwitterでの評判が悪くても60点ぐらいいくのでは?と思っていたが、なんとマイナス5億点でした。何一つ良いところがない。いや、それは間違いだ。唯一カラオケシーンが素晴らしかった。しかし、その折角のカラオケシーンですらぶち壊しにしてしまった。体感時間5時間、PTAの天国の末にこの地獄とは辛すぎると感じた。

本題に入ろう。本作、罪を犯した人の贖罪を群像劇で描いている。交通事故、殺人、イジメetc...凄惨な出来事によりバラバラになった人々が自ら命を絶つことをせず、地を這うように生きる様を描いているのだが、群像劇として不協和音しかないのだ。それぞれのエピソードが中途半端なタイミングで入れ替わる。しかし、瑛太と生田斗真の工場パート以外がお通しレベルの薄さ。特にジャーナリストの女パートと、佐藤浩一のタクシー運転手パートが全く不要な程物語として機能していない。にも関わらず、まるでクラスのはぐれ者が無理矢理グループに入ろうとするようにグイグイアピールしていくから空中分解していく。

なので、折角底辺で生きているが故に歪みトゲで傷つけ合う人々がカラオケで、しかも歌唱力0な歌で笑いを取ることで絆の創生を象徴させていたにも関わらず、女ジャーナリストの暴露記事話でこのカラオケシーンを度々しつこく酷使したことで台無しとなった。

こりゃアカん、最悪だ。
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