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友罪の犬のレビュー・感想・評価

友罪(2017年製作の映画)
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増田と鈴木の仲良くなっていく関係性が浅く感じた。というのも、やっぱり病院の見舞いのシーンで鈴木の愛着が湧いてくると思うのにその見舞いシーンが一切ないもんだから見ていて「いつの間に?」と思ってしまうのが否めない。129分で語るにはテーマが重すぎるが、かといって『ロクヨン』のように前後編でやられるのも正直しんどい。中途半端に原作をなぞらず、削るとこ削ってもっと鈴木に感情移入させるべき。

俳優陣の演技はもちろん素晴らしいものなんだけど、生田斗真も瑛太も夏帆もそれぞれ得意とするキャラのようで意外性はなく、彼らにとっては難しそうで割と簡単な役どころだった気がしてベストアクトだと思えるほど突き抜けたものはない。特に瑛太は一番難しい役どころで闇の抱え方が良かったんだけど、瑛太ならこれくらい出来るでしょという敢えての過小評価。
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