わかまつ

友罪のわかまつのレビュー・感想・評価

友罪(2017年製作の映画)
3.3

子供を殺人鬼にさせない ためには

64の監督最新作。ジャーナリストを辞め工場勤務を始めた主人公。同じ寮で暮らし同期の鈴木くんは仕事はできるがかなりの不思議ちゃん。次第に打ち解けていく二人だが、時同じくして児童の殺害事件が発生。鈴木君は何者なのか、消息不明の猟奇殺人犯元少年Aとは、ぶっちゃけオチが想像できそうだがはたして。登場人物の過去が語る「命への贖罪」。

リアルの追求と観客への問いかけがどぎつい監督。そんなイメージを再認識させられる作品でした。特に物が骨に当たった時の音と汚物の生々しい音、この2つの気色悪さは血の気が引くほど。
さらには役者さんたちの演技力が恐ろしく説得力があり瑛太のサイコパスぶりはもっと見ていたい好奇心もそそられます。
そういった音響の細かさと役者さんのお芝居が観客を離させない要因になってたと思います。

ですが
お話全体としては抑揚が少なくいかにも難しい映画と言われてしまうようなインパクトに欠けるものでした。
いわゆる逆転劇もあるはあるけど予想は超えず。
好きな役者さんがいたら見てもいいかも、くらいにおすすめです。
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