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友罪のmuraのレビュー・感想・評価

友罪(2017年製作の映画)
4.5
遠くに見える鉄塔と電波塔。瀬々作品らしい風景。また役者も。佐藤浩市を筆頭に瀬々監督らしい布陣。

瑛太と夏帆がいい。ともに目が印象的。ときに眼光鋭いがどこか死んだような目の瑛太。瞳を大きく開くが視線が定まらない夏帆。このふたりが救い、救われようとするから心を打たれる。

友達の自殺を止められなかった益田。雑誌記者を辞めて工場で働きはじめる。そこで出会った鈴木。鈴木はもともと青柳といい、14歳のときに子供を猟奇的に殺害していた。いわゆる「少年A」。それを知った益田は、鈴木の過去を調べはじめる…

鈴木がいう。「死んで償わなきゃいけないと思うけど、でも生きたいんだよ!」

罪と償い、ゆるせるかゆるせないか…これは罪深い人間にとって永遠のテーマであるはず。けれども昨今の世の風潮は、「絶対にゆるせない」、いや「ゆるさない」。そういった風潮へのアンチテーゼのようで。

(以降ネタバレあり)
カラオケのシーンが泣ける。益田と鈴木が心を開く。これまでふたりが背負ってきたものと、これからふたりが背負わなければならないものとを考えると、グッとくる。

そして最後の鉄塔と電波塔。人を殺したことが罪なら、友達を裏切って死なせたことも罪か。最後、それぞれが罪を犯した場所でその罪に向き合う。このシークエンスが秀逸。

で、まさかトミヤスのヌードが見られるとは(笑)