夏色ジーン

友罪の夏色ジーンのレビュー・感想・評価

友罪(2017年製作の映画)
3.9
感想川柳「助けたい そう思うことすら 罪なのか」

予告が気になって観てみました。(。_。)φ

ジャーナリストの夢を諦めて町工場で働き始めた益田は、同じ時期に入社した鈴木と出会う。無口で影のある鈴木は周囲との交流を避けている様子だったが、同じ年の益田とは少しずつ打ち解けていく。しかしある出来事をきっかけに、益田は鈴木が17年前の連続児童殺傷事件の犯人なのではないかと疑いを抱くようになり……というお話。


単純に『少年A』を基にしたフィクションかと思ってましたが、実は『生田斗真』も『夏帆』も『佐藤浩市』も『富田靖子』もそれぞれ抱えている問題があって、もうお腹いっぱい(-。-;)

予告だと『瑛太』のお父さんが『佐藤浩市』だと思っていたけど違かった。(;´д`)『罪を犯した人は幸せになっちゃいけないんですか?』というセリフに即答したのはビックリだなぁ。(*_*;

もちろん過去の犯罪を反省する人もいれば、また平気で繰り返す人もいる。そりゃ後者と関わるのは御免だけど、前者にはやり直す権利があって周りが邪魔する権利はない。(;つД`)でも周りにも『知る権利』はあってそれによって変わらない人もいれば、去る人もいるのはしょうがない。

『死んで詫びる』というのも1つの手だし、それを望む遺族もいる。ただそれで被害者は生き返らないというのも事実で、それなら生きて『誰かを幸せにする』という償い方もあっていいのかなと。遺族にとっては何の慰めにもならないけど。(。_。)φ何も背負ってない人に比べて、『絶対に幸せにしなくちゃいけない』という背景から生まれるパワーは段違いだと思う。

それにしても『佐藤浩市』のへりくだりっぷりも理解に苦しむな( ; ゜Д゜)『私はこんなに悪いと思っています』という押し付けに近い行動。"凶悪犯罪者の親"という立場にならなければ分からないけど、実際頭おかしくなっても納得なほど周りから追い詰められるだろうし。( ´△`)救いなのはそれでも支えてくれる人がいるということ。

"自分が抱えた過去を、周りが知ったときどうなるか?"というのは割と身近なものだと思う。(゜ロ゜)

『古舘寛治』のシレッと酷いこと言うとこ、『光石研』の悪態のつき方、『忍成修吾』の極上クズっぷり、『奥野瑛太』の職場によくいる先輩像、どれも欠かせないスパイスだな( ; ゜Д゜)『宇野祥平』の紛れ込み方はもはや名人芸。( ̄ー ̄)
『山本美月』も可愛い顔してやりますな。(゜_゜)あれをジャーナリズムって言うのかね?仮に『少年A』が結婚して家族を幸せにしていたしとして、わざわざ過去の犯罪を周りに知らせることがジャーナリズム?(・ε・` )何も悪いことしてないなら放っておいてやれよ、というのはおかしいのかな?

差別やヘイトスピーチにしろ『自分が正義だ』という立場から、相手を必要以上に貶める行為は醜い。

自分は綺麗事を言うつもりは無いし、加害者に寄り添うつもりもない。もし自分の子供が殺されたとしたらどういう行動に出るかは分からない。この作品を見てフラットに感じたことを長々と記しました。m(__)m

ただねぇ自分的に全体を通して一番罪深いのは『達也』だと思う。(-""-;)

気になるセリフ
『死んで償うしかないってそう思ってる、生きる価値なんかないって。だけど俺生きたいんだよ。あんな酷いことしといておかしいんだけど、心の底じゃすごく生きたいって思ってる。酷いよね俺、ホント酷い』『社会が知りたがっていることを伝えるのが雑誌だ』『みんなと会えて本当に良かったと思ってるんだ』



んでまず(^_^)/~~