おたば

友罪のおたばのレビュー・感想・評価

友罪(2017年製作の映画)
3.2
【普通に生きてるんだね。あんなことして】

少年Aと言えば神戸で起きた酒鬼薔薇聖斗と名乗る元少年Aの著書が物議を醸したのも記憶に新しい所ですね。

異常性のある殺人で世間を賑わせた少年A、青柳は鈴木と名前を変えてひっそりと暮らしていたわけです。

そこに元編集記者のますだが知り合いお友達になるって言う大まかなストーリーなんですけど

鈴木を演じる瑛太の演技がとても味を出していて。演技が良すぎて気味が悪いですね。
セリフは棒読みでいいのかもしれないけど、目付きとか、雰囲気がやっぱり作り方がすごいなぁと思います。

罪を憎んで人を憎まず、という言葉がありますけど
司法は罪を裁きます。
しかし同時に、人は人に、世間に裁かれるものであり
一生背負っていかねばならない事なんやでって言ってる感じがします。

願わくば、この映画のように過去に重罪を起こしてしまった事への罪悪感を皆さん持ってもらえればいいんですが
なかなかどうして、人間とは難しいものです。

おすすめ度は46点
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