町工場での紹介シーン、ふたりの後ろ姿が心に残った。ふたりの背負っているものをうまく表現していた。人間ドラマ。
原作でも思ったけど、友情と呼ぶにはちょっと浅いような…。あんな秘密を話すまでの友情には至ってないと思う。
益田の方がメインだったのかな、結局何が一番言いたかったのかよくわからなかったな。
自分の友達がもし殺人犯だったら、自分ならどうするか?罪の償いとは何か?犯罪者は幸せになってはいけないのか?考えさせられる。
原作との違いをあまり悪く言いたくないのだけど、これだけはなぜ?と思った事がひとつ。
佐藤浩市さんが演じた山内さん、原作では一緒に町工場で働く人であの寮の寮長さんでした。家族に会えない辛さを内に秘めたままひとり苦しんでいた。子どもの事があったから鈴木の事で悩む益田にも優しく一緒に考えてくれた重要な役だった。
それなのに、映画ではただの怒りん坊おじさんにしか見えなくて残念だった。息子にあんな事まで言われて…。