FREDDY

友罪のFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

友罪(2017年製作の映画)
2.4

このレビューはネタバレを含みます

瀬々敬久監督がミステリー作家・薬丸岳の同名小説を実写映画化し、生田斗真と瑛太がダブル主演を務めた人間ドラマ作品ということで。印象としては、益田純一を演じた生田斗真や鈴木秀人を演じた瑛太をはじめ、藤沢美代子を演じた夏帆、山内修司を演じた佐藤浩市などといったキャスト陣は魅力的で心惹かれるものを感じましたし、編集方針を巡って編集者と暴力沙汰を起こしてしまい、書き手として廃業していた元雑誌記者の益田純一と、多くの技能・資格を持つ不愛想な男・鈴木秀人を軸に描かれる物語は、どのような展開を見せるのかが終始気になり最後まで画面から目が離せずにいましたし、男に騙されアダルトビデオに半ば強引に出演させらた過去を持つ藤沢美代子や、交通事故を起こし子供の命を奪ってしまった息子の罪を真摯に受け止め償い続けるタクシー運転手の山内修司などといった登場人物らが益田純一らとどのように交錯していくのかを予想しながら視聴ができる楽しみもある。"心を許した友が少年Aだったら?"という問いにも深く考えさせられましたし、心を打つ台詞もあり、本作は決して気持ちの良い作品ではないのだが、観る価値はあるのではないでしょうか。ただ、余計なものを詰め込み過ぎて全体的にまとまりがなく、ひとつひとつのドラマが薄く感じてしまうのは気になるところ。オススメは出来るが、強くは推せませんね。
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