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友罪のRAMRIDERのレビュー・感想・評価

友罪(2017年製作の映画)
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Netflixなら映画館や配信レンタル以上に予備知識を入れずに観ることができる。今回はそれが悪い方に転がってしまったなーという印象。

無理やり群像劇にしてるけど結局やりたかったのはあの事件なわけで、興味を持たないようにしていたことについてこんな形で触れてしまったなあという後悔がちょっとある。

なんかこの「モデルにしてるけど無関係です」みたいな距離感がどうもひっかかってしまった。加害者家族や遺族のその後にスポットを当てしっかり掘り下げた映画なら他にも素晴らしい作品がたくさんあって、はたして本作はそれらと並ぶのか?さすがに登場人物と出来事が多すぎて個人的には微妙だった。劇中で週刊誌の人たちが悪く描かれているが、この原作や映画をつくった人たちも同類になってないか?という疑問が残る。この作品がきっかけで被害者、遺族、加害者、その周りの人の平穏が壊れるということはないのかな。

でも少年Aがモデルじゃなかったらもうちょっと印象が違ったかもしれないなあ。あと原作からとっているので仕方ないけど「友罪」というタイトルに「最幸(さいこう」「志事(しごと)」「福業(ふくぎょう)」みたいなセンスを感じてしまって苦手だった。

までも監督も役者さんも好きな人ばかりなので今回の題材が合わなかっただけだとおもいます。
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