あまんだ

友罪のあまんだのレビュー・感想・評価

友罪(2017年製作の映画)
3.3
過去、犯罪を犯した者、事故で人の命を奪った者、また、加害者家族。
間接的に人を死に至らしめた者、それぞれ、「加害者(側)」と言う視点、で描かれた話。さまざまな「加害者視点」を描いてはいるが、繋がりが薄いので、少し冗長に感じた。
ここで、自分の意見を述べるには考えがすぐにまとまらないので、何も言えないが、被害者家族の光石研の述べた、「あんたは何もわかっていない。もう、来ないでくれ。」が、一番胸に響いた。
死ぬこと以外はかすり傷とは、辛い状況を鼓舞する為の言葉だが、じゃあ、逆に亡くなってしまったら。

亡くなったら、取り返しがつかない。
亡くなった人が一番無念だが、その家族、兄弟、友人、知人、あらゆる人が苦しむ。この先、何年、何十年、あるいは死ぬまで。
寿命、病気など誰に責任がある事でなくても遺された人は苦しむことがあるのに、故意に命を奪われたとしたら。
故人を偲びたい時に、憎しみの対象があるとしたら。
その、苦しみははかりしれない。
命を奪ってしまうとは、どうやっても取り返しがつかない事。
あまんだ

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