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去年の冬、きみと別れのbluemomday0105のレビュー・感想・評価

去年の冬、きみと別れ(2018年製作の映画)
3.6
ああ、もったいないなあ。「騙される」とか「罠」とか謳わず、第1弾の予告のように美男美女が演じる純愛サスペンスとして売り出せば、衝撃的だっただろうに。
主演のフリーライターが高橋一生や窪田正孝や松坂桃李のような、映画ファンにも支持される俳優さんならもっと注目されただろうに。

決して岩田剛典の演技にケチを付けているわけでなく、むしろ予想以上でした。滑舌の悪さは気になるけど、実質3人分演じてましたし。ある時期は斎藤工のようだし、ある時期はナードマグネットの須田さんのようにも見えたな…整ってて美しいが派手な顔つきじゃないのが功を奏してた。
ラストシーンの表情の絶望的な美しさよ…

ただ、やはりLDHって色眼鏡を外すのはなかなか難しいんだなと。本当は極力そういうの抜きで見てもらいたい映画なんですが。

まあこの作品で一番壮絶だったのは北村一輝の演技で、浅見れいなと土村芳もすごく印象に残ったし、蝶の標本や森の中の撮影シーンなど幻想的で美しかった。伏線一気に回収する爽快さはあるし。いろいろ気になるから、また円盤化したら観てみたいです。

やはり、普通に「映像が美しい純愛サスペンス映画」として出会いたかったな…

作品としては3.7+くらいの良作ですが、余韻ぶっ壊しのエンドロールのM-floの歌で減点してしまいました…歌はまだ許すがラップは絶許
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