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去年の冬、きみと別れのOiwoのネタバレレビュー・内容・結末

去年の冬、きみと別れ(2018年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

【感想】
あまり期待していなかったが、普通に面白かった。EXILEの人が出ていたので、どうせ話題性を狙った作品なのかと思っていたら、普通に演技も上手くて、びっくり。というか、ちょっとした俳優さんよりも上手いんじゃないかと。途中で恭介が焼き殺したのは読めたが、何でそれをする必要ががあったのか、木原坂雄大に執着していた理由までは分からなかった。おすすめの映画。

【ストーリー】
耶雲恭介というフリーライターがある編集社に記事を持ち込んできた。それは、写真家の木原坂雄大が起こした事件についてだった。その事件は盲目のモデルが火事に巻き込まれ、死んでしまった事件。雄大は殺していない、事故だったと供述し釈放されていた。しかし、その事件には更に続きがあり、雄大はその焼かれている姿を写真で撮影していたというもの。耶雲はその事件について真相を暴き、書籍化したいという申し出だった。
そして、耶雲はまず雄大に取材を申し込むことに。密着取材の承諾をもらい、執着をすることに。また、雄大の過去を知る友人等に色々調査をした結果、雄大の歪んだ過去や性格が少しずつ暴かれていった。
雄大には朱里という双子の姉がいた。2人は10歳の頃、父親が強盗殺人犯には殺され、犯人はまだ捕まっていないということ。また、2人は父親に虐待をされ、姉は性的暴力を受けていた。また、犯人に襲われた2人は背中を刃物で刺され、入院している最中、同じベッドでいちゃついていたこと。雄大は人の物を欲しがる癖があり、過去に友人の彼女を奪ったこともあること。等
また、取材の最中、耶雲には婚約者がいて結婚する予定だった。それを偶々、雄大にバレて、雄大に目を付けられた。雄大は耶雲の婚約者 百合子にコンタクトを取り、モデルの取材を申し入れた。その時、マリッジブルーだった百合子は雄大の取材を申し受け、モデルをすることに。数日して、連絡が取れなくなり、行方が不明になった彼女を心配する耶雲。そして、耶雲は雄大の家にいることに気づく。耶雲の家に行き、コンタクトを取ろうとするが、彼女に拒否されていた。そして、その日の夜、雄大の家です火事があり、百合子は、火に巻き込まれ死んでしまった。そして、その場を撮影していた雄大を見た耶雲と雑誌編集社の男。雄大は自分は殺していないと無実を主張するが、信じてもらえず、刑務所に。
しかし、その事件には隠された真実が。事件後、編集者の男は耶雲の所在を掴み、家にいる向かった。そこには1冊の本があり、そこに全てが書かれていた。
・耶雲恭介は偽名で本名は中園恭介。
・恭介は火事で死んだ盲目の彼女の恋人だった。
・2人の父親は強盗犯に殺されたのではなく、朱里と雄大に殺されていた。
・雑誌の編集者はその事件に関与しており、2人の背中を刺したのはその男。共犯者であり、ずっとその事件について黙っていた。
・盲目の彼女は朱里と編集者の男に拉致され、朱里が火を付けて殺した。
・雄大はその時、興奮し過ぎて撮影できていなかった。
・恭介は朱里とコンタクトを取り、真実を聞く為、朱里を抱いた。
・そのことを知った恭介は3人に復讐する為、百合子という共犯者を手にした。
・2人は婚約者同士という演技をし、マリッジブルーの婚約者ということを百合子は完璧に演じきっていた。
・雄大はまんまと騙され、百合子にモデルの依頼をする。
・火事に巻き込まれたのは、百合子ではなく、朱里であった。
・恭介が朱里を監禁し、雄大が家を空けたタイミングで朱里を雄大の家まで運び、火を付けて殺した。
・その光景を見で撮影した雄大と編集者の男。2人は朱里が死んだ姿を見せられていた。

そうして、関係者全員に復讐した恭介は最後に百合子に協力したお礼に大金を支払い、本彼女と初めて行った海で1人、座り込みただじっと海を見つめていた。
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