世界の半径すらわからない僕、その1センチ1メートル。足元でさえあやふやでわからないのに直径なんて想像するしかなくて。
でも想像も幻想、偶像、理想、捏造。
なんとなくで記憶は保たれていて、
なんとなくでしか思い出せない
なんとなくでしか思い返せない
自分を嫌になるけれど
あんまり思い出そうとすると
それは、きっと「思い出」として留まってしまうから
記憶を辿ると思い出になっちゃうから
大切なものをまた1つ忘れて
大事なものをまた1つ失くして
どうでも良い噂話とかどうでも良い都市伝説なんかをずっと覚えてる
あの子の体温も仕草もくしゃみの仕方も
あの子の匂いも心も思い出し尽くせない
何もかもが曖昧になっていってしまう、全てを受け入れては
あの子の名前を叫んでみよう
ちゃんと存在していた日々にいつまでも再会してはお別れを告げようね