ゆき

コンプリシティ/優しい共犯のゆきのレビュー・感想・評価

3.7
「寿命」というもの。
人の優しさや温かさが刺さるグレーな一作でした。
Filmex2018でタイミングが合わず観られなかったため、楽しみに試写に参加させてもらいました。

日常音がとても印象的で、素人目で「ここは!」という盛り上がりのポイントほど音が控えられていたように見えました。
派手やかではないストーリーですが、にじみ出る不安感や孤独がぎゅっと胸を締め付ける展開です。(少し曖昧な部分もありますが)
監督の短編映画「Signature」と併せて観れたらより深まるのかも。
試写会場や劇中で流れていたテレサ・テンの曲は日本・中国だけじゃなくて、香港でも台湾でも通じるというからすごい。ピッタリの一曲で昨日からずっと口ずさんでいます♪

藤竜也の寡黙だけれどユーモラスな存在が本当に粋。
言葉は壁にも接着剤にもなると痛感させられた物語。

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中国・河南省生まれのチェン・リャン。技能実習生として日本に出稼ぎに来たものの、聞いていた環境や仕事とは相反する現実から一人逃げ出し、他人になりすますことを選ぶのだった。