ソン・ガンホの笑顔につられて見始めたこの映画の内容が凄すぎでした。
光州市で大学を封鎖する事件が起きた為に、軍による鎮圧活動で、国際情勢が悪化してる1980年代の韓国。大学生によるデモ活動が盛んな時代。
家賃代を稼ぐ為に外国人ジャーナリストをタクシーに乗せ、マンソプは光州へ向かう事に。
軽快な感じで話は進みますが、大学生を乗せた車に出会ってから、大変な事が起こりそうな予感。
実際に光州の街を命懸けでの移動中に、恐ろしい真相を知り驚愕。もしかして、光州市民は、北のスパイやと思われてる？
マンソプと共にいろいろな出来事を知り、疑問ばかりが頭をよぎる私。
光州で起こっている出来事はふせている事実。
暴動を目の当たりにした後の大学生ジェシクの『光州の事を伝えると約束してほしい』という言葉が胸に刺さりました。
伝えられている事実は軍側にとって不利にならないことばかり。
一人娘が待ってるけど、タクシー運転手という使命を果たす事に決めたマンソプは立派でした。こんな悲惨な事が起こる中、自分だけが逃げる事はできないと行動する勇気に涙。
最後のシーン、命懸けで助けようと協力していく姿にも涙。誰かの犠牲があっての助かる命があるって辛くなった場面。
光州事件という韓国の黒歴史の事を全く知らなかったけど、日本も含めていろんな国の歴史をもっと知りたいと感じた映画でした。
