1980年に韓国で起きた史上最大の民主化運動「光州事件」を題材に描く、
真実を撮りに来日したドイツ人記者とその彼を乗せたタクシー運転手の物語。
これはいい意味でポスターのソン･ガンホの爽やかな笑顔に騙された。
ポスターを見る限り、ほのぼの系の映画かなと思って観てたけど、それは序盤だけ。
途中からは目を背けたくなったり、胸の奥が痛んだりするシーンばかり。
特に軍人が老若男女問わず、暴力を振るったり、容赦なく射殺していくシーンは、
ここ最近観た映画の中で、一番見るに堪えなかったかも。
戦争ものではないけど、同じくらいの凄惨さと重みがあった。
でもシリアスなだけではなく、コメディタッチに描かれてる場面もあるし、
ロードムービー要素もあれば、カーアクションもある。
しっかりとエンターテインメント作品として仕上げてくる辺りも
さすが韓国クオリティだなと思った。
危険すぎる状況の中でも、勇敢に多くの人の命を助けたタクシー運転手に敬意を。
そして、命懸けで真実を世界中に発信しようとする記者にも拍手を送りたい👏
人を傷つけるような情報ばかり発信してる日本の記者とは大違い！
2022年 228本目
