通訳を買って出た大学生。バンドをやっていたようで歌謡大会に出るために進学したといって主人公に呆れさせる。
主人公は苦労人。徴兵で軍隊経験があり海外への出稼ぎにも行っている。
「国際市場で逢いましょう」でも出てきますがドイツの炭鉱は韓国の人達が採掘の出稼ぎに行っていた時期がある。主人公の場合はサウジのトラック運転手だった。
だから、大学生がデモにうつつを抜かす事に憤慨していた。
そんな中で主人公は金のために客を横取りしてバディとなるドイツ人記者と光州へ行き軍と警察の弾圧を目の当たりにした。そして知り合った通訳の大学生がどうなったか知ったのだった。
無事民主化もされた2003年、主人公の姿が再び登場する。彼は酔っ払った大学生に優しく接していた。多分若者に対してならやさしい人になっているんだろうと思う。それぐらいしかあの彼に報いることが出来ない。そういう意味であのような描写にされたのだろう。