大好きな「高地戦」の監督、名優ソン・ガンホの出演ということで当然鑑賞。
韓国現代史上、最大の悲劇となった光州事件を題材に、真実を追い求めたひとりのドイツ人記者と彼を乗せたタクシー運転手の物語。
お話は史実ベースでシンプルに「往きて帰りし物語」、それでも面白いんだこれが。相変わらず韓国映画はコメディタッチから段々とシリアス展開に引き込むのがうまい。あと「ジャーナリズム」「新聞の輪転機」に関して「ペンタゴン・ペーパーズ」とリンクするところがあり興味深いので観た人はこちらも必見。
ただ「弁護人」でもそうだけどこういう庶民的な人がすごいことやりました的な映画にソン・ガンホを起用すんのは安全パイすぎじゃないかな。
ラストまで観たあとに原題を改めて見ると、”The"じゃなくて「”A" Taxi Driver」(特別な人ではなくて、あくまで普通の人というニュアンス)なんだよなぁ。