Rin

タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜のRinのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

評判が良かったので塚口サンサン劇場で見逃し鑑賞。
実話ベースということで、韓国で起こった「光州事件」をベースに作られた映画と思っていましたが、ストーリーそのもの、このタクシー運転手も実際にいた人の映画でした。

前半はソン・ガンホの映画でありがちなコメディチックに進んで行くのだが、光州市の実態を知るにつれてシリアスになっていき、終盤は感動に包まれます!

実際に無差別に一般の人達が弾圧されたこの事件が起こって40年も経っていないと言う事実に驚かされます!

終盤はタクシー運転手同士で団結して人々を救ったり、全世界に報道してもらうためにドイツ人記者を逃すのに軍と対峙したりと言ったシーンが続きます。
ちょっと演出がかってるかなとも思いますが、あとで調べると実際にもタクシー運転手達がタクシーでデモに参加していて、その台数は約200台集まったそうです。
それを考えると少ない台数でタクシー運転手の団結を表現しようと思ったら、あれくらいの演出はあってもよかったかなと思います。
何より、自分はあの演出が嫌いじゃなかったし感動したので!

それと、やっぱりこの映画もソン・ガンホの演技です!
光州の人々を目の当たりにして、心情が変わっていくタクシー運転手の心理をうまく演じていました!
さすがです^ ^

おにぎりくれたお姉さんを思い出してるシーンとか、戦場と化した病院で放心状態になっているドイツ人記者を鼓舞して撮影を続けさせるシーンとかはジーンときました(T_T)

韓国はバイオレンスが注目されがちですが、こういう実話物のドラマもいいですねぇ^ ^
Rin

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