社会派映画にエンタメ要素をうまく練り込み最高の出来になっている…泣いた…。
この手の実話を元にした映画は退屈になりがちな気がしてましたが、後半の盛り上がりがとんでもなかった。
ゴリゴリのカーチェイス、ギリギリのピンチに助けに現れる仲間のタクシー達、ここは俺にまかせて先に行け〜をガチでやりきるこの味付けの濃さ…光州に戻り帰ってからの展開は本当に熱かった。
自分の家族、生活が一番大切で、社会の大きな流れにはあまり関心がない、マンソプは本当にその辺にいるおっさん。
その辺のおっさんやおっさんの娘やギター担当だから歌は下手な学生やキムチを漬けるのがうまいおばちゃんなんかが集まって国は出来ている…。
ちなみに実際のサボク運転手は民主化運動に元々関心があり、ピーター記者とも交流があったそうですが、そうせずにその辺の普通のおっさんとしてマンソプを設定してあるのが感情が伝わりやすくてよかったです。
果たして自分に国を作る一員である当事者意識はあるか考えさせられながらも熱くスピード感がある高いエンタメ性、本当に素晴らしい映画でした。
