タカ

タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜のタカのレビュー・感想・評価

4.2
「約束」
命を賭してまで果たさなければならない約束
記者、タクシー運転手
職に対しての矜持が紡ぎ合わされる。
それぞれの思いが徐々にリンクし、大義を果たす様に胸が熱くなる。

ひっくり返される価値観
警察・軍隊がそんなことをするはずがない。
兵役を経験したことがある者の経験値からの揺るがない認識
いくら強固に思っていても崩れる時は一瞬
百聞は一見にしかず
光州での惨状を目の当たりにしては言葉も出ない。
自分自身、見識が浅いのでこの事件のことを知らなかった。
だからこそ、主人公と同じ視点で権力の横暴さにショックを受けた。

タクシー運転手
血生臭い武装闘争とは一見関係のない存在だと思える。
しかし、危険地帯を移動する上でなくてはならない存在だったというのが、この映画でよく分かる。
間違いなく主役
素晴らしいフォーカスの当て方だと思う。

序盤からの軽いタッチからは考えられないようなずっしりと重いテーマ
街の様子が一変しても自分たちの職務を全うとする地元のタクシー運転手たちがとんでもなくカッコいい。
もちろん、単身で韓国に乗り込んだピーターの覚悟もカッコいい。
自分は覚悟を持って仕事に取り組んでいるのだろうか?
気を引き締められる。
タカ

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