「もう一度あなたに会いたい」
泣いてしまった。勝手に午前6時の映画祭。爽やかな日曜の朝に、心地よい気分だ。
公開していたとき話題になっていてずっと観たかった今作。韓国映画ってやっぱり無駄がなくていいな。変に格好つけてないというか、感情がぐんぐん心の中に入ってくる。靴を買った後、ごはんを食べるシーンが良かった。ああそうだよな、と思った。
おにぎりをくれたおばさんとか娘の靴とか、回収されていないシーンも多かったが、それこそがリアルなのかもしれないなと思った。宙ぶらりんのまま死んでいく市民たち。これが自分が生まれるたった十数年前の出来事だなんて信じられない。すごく昔の話をみているようだった。外国人記者のなに考えてるかわからない、一見すれば人ごとな感じ。彼に感情移入することはできないけれど、それもまたリアルなのかなぁ。
死んでいった人たちも、みんな娘がいるのにな。国のために戦った思いは消えないが、家族の思いはどこへ行くんだろ。痛いのとか辛いのとか、本当もういいから、早くみんなで幸せになろうよ。今の敵はコロナウイルスで人間じゃない。間違ったほうに突っ走る人は止めなきゃいけないけど、人間だから誰しも間違いはあるんだよ。みんな、聞いてて心がすり減るようなこと、言わないでほしい。
自分に子供ができるのって、いつになるのかな。
