映画を観て久々に泣いたと思う。
真実を伝えようと奮闘する姿に胸が熱くなった。
アクション映画ではわくわくしてたまらないカーチェイスを観て泣いたのは初めてだ。
恥ずかしながら無知なゆえ、この映画を観るまで、韓国現代史上最大の悲劇ともいわれる光州事件(5.18民主化運動)を知らなかった。こんなにも酷いことが起きていたとは......
ソン・ガンホ演じる主人公 マンソプ、彼の人間味溢れるキャラクターはほんとに素晴らしい。
情報規制により何もしらないソウル在住のタクシー運転手マンソプは、真実を撮り、伝える為に来た日本在住のドイツ人記者ピーターを乗せて光州の門をかいくぐる。
デモの現場にいた人間を躊躇いもなく銃殺、痛めつける軍。報道とは違う、その現場は、どうみても虐殺だ。次々と死んでいく民衆たちをみるうちにマンソプ自身も考え方を変えていく……
最近観た映画の中では最強でした。
史実ではあるがキャラクターの感情や展開が、実に映画らしい。
デモ……といえば、今の香港にも通づるところがあるのではないか……