タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜の作品情報・感想・評価

「タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜」に投稿された感想・評価

In spite of all the danger!
後半から涙が止まらなかった。本当にあった韓国軍事政権下1980年の光州事件の話。

フツー映画なら、本来の主人公は外国人のドイツ人にしてその目線でどんどんストーリーを繰り広げるんだろうけど、そこをタクシー運転手のそれにしてより身近にこの事件の非道さを炙り出す。(かと言って、あまり暗い気持ちにはならない作り)
場面はちがえども、あの"2つのおにぎり"が、彼を勇敢にさせたんだなー。ナレーションや説明くさいセリフなどないけど、シーンだけでいろいろと考えさせてくれる。
RyotaI

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4.5
1980年の軍部が独裁する韓国が舞台となる。ソウルでは戒厳令を解除を要求するデモが見られた。タクシー運転手のマンソプは娘を一人で育てているものの、お金に余裕がなく、贅沢はもちろん、十万ウォンの家賃滞納もある。そんな時、同じタクシー運転手が十万ウォンを出すから「光州」に連れて行ってくれという客がいることを盗み聞きする。マンソプはその客を乗せて、光州に向かうものの、そこは軍部と民衆が激しく衝突する立入禁止区域だった。

マンソプは初めて、デモに対して否定的だった。我慢が足りないというのが、初めの考えだった。軍人が民衆を攻撃しているという事に対しても信じない。それもそのはずで、過激な衝突のある光州は閉鎖されており、情報も操作されて、ソウルには嘘のニュースしか届いていない。しかし、彼はドイツ人の記者ピーターや学生のジェシクとともに、現状を目の当たりにする。

韓国人同士の衝突。
民衆と軍人の戦い。

真実を報道することで、ピーターは彼、彼女らを救おうとする。

マンソプらのタクシー運転手は、衝突で負傷した民間人を病院へと搬送し、また撃たれて起き上がれない人間を救うため、銃弾の中を突き進んでゆく。

適切な表現ではないかもしれないが、太平洋戦争を舞台にした映画を見ているような雰囲気を醸し出していた。
motomi

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4.0
これは面白いですよ!
カーアクションもちゃんとやってるし、エンタメも日本は韓国に圧倒的な差をつけられてしまいましたね。
pecori

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4.0
カーチェイスで、いっけえええええ!って叫びました!
Yuki

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4.1
No.75

とりあえず観るべし
韓流映画は心に刺さる作品が多い

時に突き放し時にそっと寄り添うそんな作品
やっぱりソン・ガンホだな

目は口ほどに物を言う

このレビューはネタバレを含みます

最初に観た韓国映画がこの作品だったのは、幸運でもあるし、基準値を高めてしまったという意味ではなかなかハードな事になったとも言える。ソン・ガンホはどこにでもいるおじさんにしか見えないのに、オーバーアクトが自然に見える不可思議な才能を持っている。って言うか、天才ですかそうですか。映画は実際の事件を描いているので、とてもツラい。救いはあまり無い。けれど韓国は自国の悲惨な事件をこうして映画として作れるだけの自由を獲得したのだと思うと、ある意味感無量でもある。(まぁ、この後、実在の事件を元にした身もふたもない映画をガンガン作れる国だという事もよくわかったのだけれど)
ソン・ガンホが食堂で差し出されたオニギリを食べるシーンと、横を走るタクシーの運転席からソン・ガンホに笑いかけるユ・ヘジンに号泣必至の映画。満点で無いのは、公安警察のセリフに、なんかわざとらしい芝居じみた感が拭えないシーンがいくつかあったから。
待ちに待ったレンタル開始です!
やっと鑑賞できました!!

感動あり、笑いあり、そして歴史も学べる、最高の映画です!!
ソン・ガンホもさいっこうです!!
TaeTae

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3.9
食堂で耳に入った高報酬の仕事を横取りしたマンソプだったけど、広州に向かったのがもし彼じゃなかったら、ドイツ人の運命もどうなっていたかわからないだろう。
家に残してきた娘を想い靴を買うシーンや、タクシー仲間の友情に感動。
エンドロールで、再会を夢見たドイツ人の言葉に胸が締めつけられた。
あらすじ:とにかくソウルに戻りたい。


1980年といえばわたしはまだ子供で、韓国のことはおろか光州事件など全く知らなかったわけなんですが、こういう映画を観ると心境を表す言葉が見つからないほど胸が痛みます。
軍事政権から民主化を勝ち取るためにこれほどまで多くの血が流されなければならないのか。これはなにも当時の韓国に限ったことではなくて、今でもこんなことが起きている国はいくつもあるわけでね、あらためて自分が民主主義国家の日本に生まれたことを本当にありがたく思います。

それにしても韓国映画はすごいですね。歴史の汚点は汚点としてしっかり映画にして現代の国民に伝える。光州事件にしても「弁護人」で扱われた釜林事件にしても(これもソン・ガンホ主演でしたね)、過去の政府の蛮行を埋もれさせない。これは戦後ドイツも同じですね。
何かと日韓関係がぎくしゃくしてるときにこんなことを言うとすぐ「お前は親韓派なのか」とか「日本をバカにするのか」とか食ってかかる人がたまにいるんだけど、そうじゃないんですよ。基本わたしはノンポリですからね、いいものはいい、それだけです。

さて映画のお話だけども、やっぱりソン・ガンホに外れなしですねえ。誰がどう見てもこのタクシー運転手はソン・ガンホしかいないでしょってくらい良かった。
亡き妻を想い、一人娘をこよなく愛し、あんな事件に巻き込まれてもタクシー運転手としての本分を忘れない。最後までお客を送り届けるまでがタクシー運転手の仕事。そんな当たり前のことを命懸けでやらなければいけない状況だったわけです、彼は。お金に困ってるただのちゃっかりおじさんじゃなかったんですよ。
自分がタクシー運転手の経験があるからってのも多少ありますけど、これほどまでにタクシーとタクシー運転手がかっこよく見えたことはかつてないほど感動しました。ソン・ガンホはもちろん、光州で知り合った運転手仲間のユ・ヘジンがね、もう泣けるほど漢なんですよ。銃持って追っかけてくる軍人に勝てっこないのに、身を呈して守ろうとしてくれる。たまらん。あの人は本当に貴重な名バイプレイヤーですね。

語り出すと長くなるのでここらへんにしときますけど、とにかく観てくださいとしか言えない。凄惨な事件ですごく胸が痛むお話だけれど、観終わってほんのり心が温まるような気持ちになります。
名乗り出なかったあのタクシー運転手は今でもお元気だろうか。もしかしたらこっそり映画館で感慨深くこの映画を観たんじゃないだろうか。そんなことを考えたりもしました。
これはもう、全力でおすすめします。

このレビューはネタバレを含みます

先日、シリアで3年以上監禁されていたジャーナリストが解放された。SNSなどでは自己責任云々と議論が巻き起こっていたようだった。そんな話題も下火になりつつある頃に偶然この映画を見た。光州からそう遠くない町では普通の人が普通の生活を送っている。露店も飲食店も賑わってカウンターでは真実を知らない人が想像で適当なことを言っている。苦い顔でおにぎりを食べながら主人公は引き返す決断をする。危険な場所にジャーナリストが入っていくことの意味を改めて強く感じさせられた。
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