タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜の作品情報・感想・評価

「タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜」に投稿された感想・評価

隣国の話やのに、知らなかった光州事件。
軍事クーデターに反発した市民が、軍隊に弾圧される。
それを知った海外のジャーナリストと、彼が大金を叩いて現地に向かうと知ったタクシー運転手が、お互いおまんまのタネの為、現地に乗り込む。

光州での悲惨な現実を知った時、彼らは…
いやはや、壮絶なお話。

タクシー運転手と乗客のほっこり日常モノではなく、そんな深いお話。

脚色はあるんやろうけど、それでも皆が皆、命をかけて戦っとる。

言葉が通じない運ちゃんとジャーナリスト。
共に何かに向かい、必死になった人達だけに産まれる言語を超越した絆。
サイコーにクサくて、サイコーにカッコいい。

カッコいいといえば、現地のタクの運ちゃん達。
決死の妨害劇には素直に拍手。
タクシーってこんなイカした車やったか?笑

期待はそこまでじゃなかったものの、見終わった後の充足感バッチリ。

でも、なんやかんや言って、結局ソン・ガンホ。
ホンマあかんわこの人の泣き顔。
すげぇ締め付けられるもん。
一つの国の中でもこんなにも違うのか、
泣いた
Rick

Rickの感想・評価

4.5
1980年5月、光州で勃発した軍部の民衆弾圧。
軍人が、なんの罪もない市井の人々をアカとして暴行や殺人までする地獄のような光景を前に、恐れをなし無力さを覚えても、誰も咎めることはしない。
それでも、人を乗せ、人の思いを乗せて、目的地まで届ける、そんなタクシーの仕事だからこそできることがある。
誰も真実に目を背けることはできない。

80年代の軍事独裁政権下の韓国で、実際に起こった民主化デモの武力弾圧を記した実話。

ドイツ人ジャーナリストが、韓国の辺境都市の光州で起きている民衆弾圧の取材のため、ソウルからタクシーで向かう。
そこに偶然、ソンガンホ扮するタクシードライバーが事件に巻き込まれてしまう。

報道管制がある中で、無抵抗な市民が武力制圧されている事実を知ったタクシードライバーが、世界にその真実を伝えるべく、ジャーナリストを命がけで守り抜く。

国体の維持のため、軍隊が丸腰の市民に銃口を向ける暴挙。殺害される市民。ほんの30年前に隣国で起きた実話だ。

民主主義を血を流して獲得してない我々日本人こそ見るべき作品だと思う。
suuuuuu

suuuuuuの感想・評価

4.2

このレビューはネタバレを含みます

国内の報道では事実を隠されていた光州事件の真実を撮影したドイツ人記者と彼を案内したタクシー運転手。
彼らの事を、光州に住む人々が1番大変なのにずっと助けてくれる。
彼らが真実を伝えてくれることに希望を託して自ら犠牲になる。
俺はいいから先に行け、のシーンが多過ぎてほぼ泣いていた。
なんとなくしか知らなかった光州事件を調べるきっかけになった。
検問でナンバープレートを見逃してくれた人のような、納得できないまま動いていた軍隊側の人間もいたことを見せてくれたのは少し安心した。
無差別の暴力の命令には思考停止しないで欲しい。

このレビューはネタバレを含みます

なんか旅行を思い出す
旅先で会った人ともう一度会いたいなぁと思う時はけっこうある
めちゃくちゃ泣いた
KeiHonda

KeiHondaの感想・評価

4.5
もっとポップな映画と思ったが
光州事件の重くるしい内容が含まれている
今起きている日本韓国問題とも根は同じたが
文化を知らなければならない
良い映画ではある
nk

nkの感想・評価

4.8
めっちゃ良かった、、泣いた、、
あらすじ全然知らなくて、ここの画像からコメディとか明るい話かと思って見たら、真逆すぎて戸惑いました。
ごりごりの社会派ドラマです。

韓国の光州事件の実態を世界に発信したドイツ人記者と、彼を運んだタクシー運転手の実話。
光州事件については全くの無知だったので、途中で調べました。ざっくり言うと光州で起きた国と学生、市民の抗争です。

その惨さが見ていて本当に辛くて…。映画を見て感動で泣くことはあっても悲しくて泣くことはあまりないのですが、 もうやめて、早く誰か助けてって本気で思って涙が止まりませんでした。
こんなことが本当にあって、しかもその事実はひた隠しにされていたなんて信じられない。
タクシー運転手自身や周りの人々みんなの優しさも描かれているからこそ、同じ人間がこんなにも無慈悲な行いをできるものかと心が痛くなりました。

重い題材だけど、その中での記者と運転手、学生や市民の奮闘がしっかりと描かれていて、姿勢を正されるようでした。
とても道徳的な価値のある作品だと思います。
そしてそれを割とあっさり見れるのが良いと思います。余計な重たさがないというか、すんなり見れるというか…適した言葉が見つからない…
とにかくすごく良かったです。
YN

YNの感想・評価

4.2
朗らかなパッケージからは想像がつかないハードでシリアスな作品だった。

2018年ベストに入れている人が多かったので年末にあわてて鑑賞。
実際の光州事件を元にしているが、あんなに面積が小さい韓国でも、地域であそこまで情報断絶があるというのが衝撃だった。
日本でイメージするなら、自分は東京で普通に暮らしてるのに、福島あたりではあんな武力行使が行われているような感じだろうか。

ノンポリのタクシー運転手の主人公が、その光景を目の当たりにして、光州市民のために動いたり、報道の意義を理解する。
こう書いてしまうとかなりリベラル寄りな感じだが、原義的なリベラルというか、自分自身で感じたことや考えたことから自然と導き出されたこととして描かれるので思想的な偏りは感じられない。(無論どこに視点を置くかという問題はあるが)

しかし韓国映画は平均点が高いというか、何見ても面白いなぁ。
ソンガンホはもちろんだが、光州のタクシー運転手たちもいちいち良くて、こういう「演技がとても良くて外見が普通」の俳優がたくさんいることが本当に強みだと思う。
外見が普通というのは俳優にとっては実はめちゃくちゃアドバンテージだと思うし。
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