HK

小さき勇者たち 〜ガメラ〜のHKのレビュー・感想・評価

3.1
ガメラ映画現在最後の作品。ついに大映が名前を消した。角川映画さんが作った作品ですね。監督は平成ライダーを支えた田崎竜太さん。

本来ならゴジラ映画シリーズを今見ている以上「ゴジラVSモスラ」を見なくちゃいけないかもしれないですが、近くのGEOになく借りられなかったのでお許しください。

その代わりに借りて来たのがこれ。思えば小さい頃に劇場に見に行った記憶があるようなないような。ただ、終盤のあのリレーはよく覚えていた。

昭和ガメラの子供向け路線に原点回帰した作品でもある。「ガメラは子供の味方」という一番のアイデンティティをちゃんと定義づけて00年代の邦画らしい感動路線に取り入れていたのがまあ良かったのかな。

ただ、自分の心が臭くなっちまったのか知りませんがね。どうも子役の演技が今見ても好かんのですよ。あんな長ったらしい説明台詞言うわけないだろ!ゆえにそれがメインの前半は見るのがつらかったです。でもこれ否定したら昭和ガメラを今ちゃんと見れるのかどうか不安。ついでに昭和ゴジラもね。

でも中盤からガメラがジーダスと戦うシーンはとても迫力があった。流石平成ライダーを初期から支える田崎さん。ジーダスが人々を食うシーンはえげつないですね。またガメラとの戦闘シーンもゴジラとは違い地上の人々目線から描いていて臨場感があった。さらに瓦礫の描き方もリアル。ゴジラや平成ガメラ三部作と違いどこか知らない田舎の島での小規模な戦いなので、怪獣映画というよりモンスター映画に近い感じのような気がした。

後半の名古屋での怪獣同士の戦闘シーンも昼間でありながら、ミニチュアの出来も良く、派手に暴れまくるので良かったと思う。

ただね、小さい頃見たときも変だなって思ってたけど、やっぱ子供たちの石のリレーシーンは大嫌い。ご都合主義の極み。いや、ご都合主義って言葉使うのは嫌だけど、せめて子供たちがあんな行動に走る原理を映画内で説明してくれよ。なんなの?平成ガメラの勾玉みたいにガメラのテレパシーかなんか受けて子供たちを誘導してるの?そんなわけないでしょ。どうせ「子供はすごい」ていうような純粋性を映画で出したいために入れたんでしょ。完全な感動ポルノですねこれ。

しかもその後やっと主人公がガメラが突っ込んでいるビルに上ってあの石渡そうとするのに、あそこはやけになっが~い説明で喋んのよ。見てるこっちは「はよ石渡せよバカヤロー!」ってイライラしながら見てました。挙句ジーダスがビル壊してガメラが落ちかけたときに投げ渡すからさ。だったら普通に渡してよ。ここはあんなに長く説明しているのに、あそこのリレーシーンは全然説明しないからもうこの演出の比重の置き方にも疑問を抱きました。

最後の空中戦からの止めの火球攻撃はとても良かった。しかし最後の子供たちがガメラの盾になるという演出も嫌い。あれもどうせ上述したようなもので親御さんを感動させようとしてたんでしょ。

たださ、これ子供向けとして作ったんでしょ。このガメラ今見れば可愛いと思うけど、小さい頃見たときにはひ弱だな~まるでミニラだな~って思って馬鹿にしていた部分がある。いうなれば子供向けでありながら、一番子供が好きにならないようなデザインなんだよね。男の子はかっこいいものを見たがるんですよ。なのに「こうすれば子供は喜ぶだろう。」みたいな魂胆でこれ作ったのかね。一番子供馬鹿にしているよねそれ。要するに子供向けとしては不適切なんじゃないの?って思いましたね。

まあ、ある程度大人になった今見てみると、こういうガメラもありかな~原点回帰しているのかな~て思えましたね。いうなれば本当の意味でのガメラ最終回とでもいえる作品かと思います。実質まだ角川作る気がないし。

散々文句言ってきましたけど、いうなればファミリー向けとしては当り障りのない作品に仕上がっていて、そういう点では良かったとは思いました。昭和から平成含めてのガメラ映画最終回としては妥当かな。嫌いな部分と相殺してこの点数で。

今自宅近くのGEOで昭和ガメラが全作入荷したので、暇さえあれば全部借りてみようと思う。