ゆっけ

犬猿のゆっけのレビュー・感想・評価

犬猿(2017年製作の映画)
4.0
吉田恵輔監督の映画は全部観ているほど、好きな監督です。

ダメな人間に対してすっごく優しいんですよね、監督の映画は。
見ていて痛いと思ってしまうような”人間らしさ”(負の部分)を描くのが非常にうまいんです。

『銀の匙 Silver Spoon』『ヒメアノ〜ル』と漫画原作が続きましたが、
久しぶりの監督が脚本を手がけた映画。

まずは、オープニングからやられました。
見事に騙されました。映画業界の皮肉ですよね。。

『さんかく』にて恋愛の三角関係を見事に描いてましたが、
今回は兄弟(姉妹)の四角形。

兄弟(姉妹)がいる人はあるあるな話になっています。それぞれが持っているもの、持っていないものがあって、尊敬することもあれば、劣等感を持ってしまうことも。

兄弟の”距離感”って不思議だなぁって思います。
自分も兄、姉がいるのですが、割と年が離れていて、大人になってからは年末年始くらいしか会うことはないので、映画の中で描かれていることに共感できることがそこまでなかったですね。。生活距離が近い人ほど共感できるかも。

ちょっと後半いい話にまとまりすぎて、もう少し嫌ーな感じも見たかったなぁと。

ただし、4人の俳優の演技は文句無し。
中でもニッチェの江上さんが一番良かったですね。あの喜びのダンス最高です。

クズっぷりが似合う新井浩文さん、窪田正孝さんの”人を殺しそうな目”も
バカっぽさがはまっている筧美和子さんも。

共感の嵐!とは言い切れなかったですが、
兄弟がいる人は観て欲しい映画でした。

■ジャンル:ヒューマンドラマ、家族(兄弟)

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・鑑賞理由:監督
・キャスト:★5
・脚本:★4
・こだわり:オープニング
・食べ物:ベビースター(チキン味)と炒飯
・誰と:兄弟
・どんな人に観て欲しい?:兄弟(姉妹)がいる人
・どういう気分になる?:笑える、泣ける
ゆっけ

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