予告とか見てわかってはいたけど、中々に卑怯くさい映画になっていた。
この世にはサンセット大通りや秋のソナタ、あとフォンダ父娘が共演した黄昏等のように、演者の生い立ちや人となりにいくらか依存している風に思えるが故にフラットに評価し難い映画がよくあるけれど、この作品もそんな映画の一つとなっていた。
というかかつて子役として世に出たジャン=ピエール・レオーが、そこから60年近く経ち年老いた現在において映画で子供たちと戯れる作品なんて、よっぽどのことがない限り良いものになるに決まってる。
子供たちの撮り方も良かったから、そういう点でも悪くない作品であったけれど、やっぱりジャン=ピエール・レオーでなければ成立しない作品という感は否めない。(それが駄目とは言わないしむしろ良くやったと言いたい気分ではあったが)