異端のマルチメディアクリエイターとしてその名を馳せた、寺山修司氏のドキュメンタリー作品。
自分と寺山氏との出会いは「競馬」を通じて。自分が競馬をはじめた頃には、寺山氏はもうこの世にはおらず、関連書物を読み漁ったのが今では非常に良い思い出となっている。それもあり熱狂的な寺山信者としてはありがたい作品である。
その後も小説などは沢山読ませて頂いたが、本作で触れられている、市街劇や舞台などをリアルタイムで体験出来てない身としては非常に興味深い内容だった。
それ以外にも、寺山氏のパーソナルな部分も浮き彫りにされており、感慨深く観させて頂けた。
「アナーキーだけど、孤独な異端児」そんなフレーズがしっくりくる。
「帰る場所」に導かれるラストも秀逸だった。
PS: 内容的には自主制作感満載の作品ですので、寺山氏のファンとしてのスコアとレビューとなりますのであしからず。