素晴らしかった。本当に、本当に、素晴らしかった。無駄な台詞が一切なく、事実を積み重ねて感情に訴えかけてくれる傑作だと思う。
野尻監督が「テーマはシリアスだけど着地点は生命力のある人間喜劇にしよう」と、胸の内から吐き出すように書いたというオリジナル脚本の妙。
『恋人たち』のチーフ助監督を務めていたというだけあって、人の感情が溢れ出る瞬間を掬い上げていて、喜怒哀楽が振れに振れる。
悲しくて愛おしくて、不器用で滑稽で愚かでまぶしい。この作品に出会えて幸せです。
木竜麻生さんの演技に心を鷲掴みにされたので、今後、木竜さんが出る作品は全部見ていくことを決めました！
