このレビューはネタバレを含みます
殆どの人には退屈な映画に見えるかもしれませんね。でも僕はこの作品が好きです。
自殺した者と残された家族の物語のうち、残された家族の物語をゆっくりと見せてもらいました。
映画の予告編からはコメディ要素が強いかと思っていましたが、それを使って重たい要素をうまく重たくし過ぎないように描いていたと思います。
また、自殺した者の方を描きすぎなかったのもよかったと思います。結局残された者は死んでいった者のことは分からず、自分自身で折り合いを付け、前へ進んでいかなければならないのですから。
ただ、「そこいるか?」と思うシーンがあったり、いろんな要素を詰め込み過ぎたせいか途中からいささか冗長な感じがしました。
振り返れば「このエピソード無理に入れなくてもよかったのに」ということも。
(ソープランドのエピソードは最後まで「?」でした。が、今は「?」でも良かったかな、なんて思います)
因みに、気に入らない登場人物が2人いまして
・北別府さん(このバラし方はもう少し工夫できなかったの?)
・霊媒師(胡散臭さありありで...)
ラストもここで終わるの?って感じでした。
途中から「この映画、どこで話を終えるつもりなのか?」が気になりだしたんですが、残された家族がまとまり直したのか直ってないのか、前へ進めるようになったのかどうなのかあやふやなままのところで終わったようで少しモヤモヤしています。
が、そのモヤモヤもこの作品映画ではいい味になってるんだ、と自分なりに解釈してます。