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鈴木家の嘘のmasaのレビュー・感想・評価

鈴木家の嘘(2018年製作の映画)
3.6
長男の自殺によって巻き起こる家族の混乱と再生を、ユーモアを交えてあたたかく描いた話。

鈴木家の長男・浩一が突然亡くなった。そのショックで記憶を失ってしまった母・悠子のため、父・幸男と長女・富美が嘘をつく。
それはひきこもりだった浩一が部屋の扉を開き、家を離れ、世界に飛び出していったという、母の笑顔を守るためのやさしい嘘だった…

鈴木家の長男の浩一(加瀬亮)が急逝し、母の悠子(原日出子)はショックで倒れてしまう。
浩一の四十九日に父・幸男(岸部一徳)は、娘の富美(木竜麻生)、幸男の妹・君子(岸本加世子)、アルゼンチンで事業をしている悠子の弟・博(大森南朋)と悠子について話し合う。
そこに彼女が意識を取り戻したとの知らせが届き、彼らは病室に駆け付けた。
悠子から浩一の様子を聞かれ、富美がとっさに博の事業を手伝うためにアルゼンチンにいると嘘をつくが…

何事も嘘をついてはいけません。しかし、死んでる長男を生きていると思わせるため、ここまでするかという巧妙な嘘をつく。

残された家族のトラウマ、葛藤を比較的コメディタッチで描いているので重いテーマの割には見やすい。
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