mitakosama

君の膵臓をたべたいのmitakosamaのレビュー・感想・評価

君の膵臓をたべたい(2018年製作の映画)
2.8
原作未読。昨年公開の実写映画も、スィーツ系な感じが受け付けず未見。
で、今作を見たのだが、なんか心に引っかかる様で引っかからない様な映画だったな。正直僕はハマらなかった。

大まかな話は、膵臓を患っている余命幾ばくかの少女“さくら”が、秘密を知った友達のいない“僕”を連れ回し死ぬ前にやりたいことにつきあわせる…というもの。死を前に明るいさくらに、“僕”がだんだん心を開く様になる展開。

うーん。正直さくらのキャラクターが苦手かなぁ。実際に病気になり余命がわかると、悩んだ挙げ句に開き直って躁状態になる人はいるでしょう。
ただ、この物語の持つキャラクターがフィクショナルな上に、いかにもなアニメ声が更に現実感を希薄にしてる。
基本、声の仕事はプロの声優に任せるべきだとは思うが、このキャラクターなら上手い女優さんが演じた方が良かったんじゃないか???

この物語は、ファンタジーな所は一切無い現実的な物語だけど、出てくるキャラクターは案外にエキセントリックなんだよね。
さくらは散々誘惑しておいてイザとなった拒むイケズな性格だし、“僕”も孤独なのを信念がある様に振る舞っていたり。みんなヘンっちゃヘン。

スィーツな内容をスィーツなアニメで作ったので、作風は合ってるのかもしれないがリアリズムには欠けたと言わざるをえないなぁ。コレならもしかして実写の方が説得力あったのかもしれないね。

アニメーションの表現の可能性は無限大だが、アニメーションでは不得手な表現もある、ということを痛感したわ。
mitakosama

mitakosama