赤足

君の膵臓をたべたいの赤足のレビュー・感想・評価

君の膵臓をたべたい(2018年製作の映画)
3.6
原作も実写の方も未見で、評判もよかったのともうすぐ劇場終了というギリギリで鑑賞。

地味な男子高校生と膵臓に病を患うヒロインのはかない交流を描いた青春ストーリー

タイトルの元となっている"同物同治"中国の考え方の一つで、体の中の不調な部分を治すには、調子の悪い場所と同じものを食べるのがいい、という考え方。 がうまい具合に活かされた話で、ただの恋愛物と思っていたため、意外な展開に驚かされ主人公とヒロインの心情や行動なども丁寧に描かれ、映像なども美しくあたかも、OPから入るくだりなんかは映画「君の名は。」を思い切り意識したような作りになってたりしたのは印象的で、人としての尊厳や人として生きていく上で足りない部分を補いながら惹かれていく2人の様子は、なかなか考えさせられる内容で号泣とまではいかないも、ホロリとさせられ様な見終わった後の余韻もしっかりと堪能からの~エンディングテーマ曲のsumika「春夏秋冬」がまた作品とマッチしており、その後に映し出された本当のラストは歌の歌詞にある通り"新しい君と やがて来る春に"で締めくくるような寂しげでもあり爽やかな風を感じさせてくれる作品であった。ちなみに実写版は原作を改変してるらしくこちらも機会があればいずれは見てみたいものである。
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