ブタブタ

霊的ボリシェヴィキのブタブタのレビュー・感想・評価

霊的ボリシェヴィキ(2017年製作の映画)
4.0
映像化出来ないモノを映像化しないまま映画にしてる。
『稲川淳二の怪談ライブ』で『新耳袋』を聞いてる(観てるでなく)様な感覚。
『伊集院光の深夜の馬鹿力』で伊集院さんがラジオについて視覚がないからこそイメージが広がって、話しによってどんどん場所も時代も現実や夢、この世もあの世さえも自在に越境していく、これは勿論落語にも共通していて~的な事を話してたんですが『霊的ボリシェヴィキ』は怖い話を再現VTRみたいに映像化する従来の方法ではなくて映画と言う映像を見せながら話術でもって「映像付き話術」で見る者にイメージで恐怖を、自分たちのそれこそ脳内に発生させる今までに無いやり方のホラー映画だったのではないでしょうか。

怖い話の中でもちゃんとオチがあるタイプでなくて「くねくね」とか意味が全く分からないから怖いタイプの方。
山の稜線を何かが這っていく、その「何か」は分からないから怖い。
自分の頭の中にどんどん得体の知れない「何か」が浮かぶ感覚。
劇中語られる怪談は全部実話だそうです。

伊集院光氏は「話術による怪談」を研究していて、それは本当にあったor創作かは重要ではなくて「怖がらせるメソッド」によって作られる物だとも言ってました。
高橋洋監督も「幽霊」と言う誰も見た事がない物や、目に見えざる恐怖「怖がらせるメソッド」の探求者なのだと思います。
同じく稲川淳二氏も全国から集めた怪談話をまずワンシチュエーション毎に解体して再構成していく「編集」によってまるで映画を作るみたいに怪談を作っていて(TVで見ました)怪談をそのままの形で話すのではなく複数の怪談を合わせたりバラバラにしたり又組み合わせたり、そうすることによって、ソレはそこには存在しない物、例えば〝本物〟の「幽霊」とか「異次元」とか言う「有り得ざる存在」を顕現させる実験でもあるのかな、何て思いました。

へ(゚∀゚へ)オバケェ~

次は『霊的ダースメルチ』だ!(?)