ゆみこ

泣き虫しょったんの奇跡のゆみこのレビュー・感想・評価

泣き虫しょったんの奇跡(2018年製作の映画)
3.5
豊田利晃監督のファンなのはもちろん、音楽が照井利幸ということもあり将棋を全く知らないながらも鑑賞。
あの豊田利晃がこのように"大衆に迎合した泣かせ映画"のようなものを作るとはにわかに信じられなかったが、感動の中にもきちんと豊田の主張やクセが活きていて良かった。

また役者の活かし方も絶妙で、主演はもちろんのことチョイ役一人一人にまで無駄な人物は誰も出てこない。(チョイ役なのに豪華すぎる面々というのもあるだろうが)
特にイッセー尾形は反則的だったなあ。

そして、『青い春』の大ファンである個人的には九條vs青木がこのような形でも見れたことが幸せ。

また、特筆すべきは照井利幸の音楽。
勝負の緊張感から解放の多幸感を多くの楽器を使わず、シンプルかつ重厚に奏で、作品に膨らみを持たせていた。

ただ、将棋自体のシンプルな勝負のスタンスからか途中だれてしまう部分があり残念。

余談だが、窪塚洋介の息子も父に似てめちゃくちゃ小顔ね。一人だけキャプテン翼の頭身でびびる。
あと、しょったんの小学生時代の子役が良かった。将来に期待。
ゆみこ

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