このレビューはネタバレを含みます
豊田利晃監督の『青い春』は、秀逸だったなぁ。
新井浩文が、お手洗い🚹で、アレを握ってしまうシーンがなければ、DVDほしいくらい。
ミッシェルガンエレファントの『赤毛のケリー』お風呂で爆音で、背中ゴシゴシ洗いながら聴いてたら苦情が来て怒られた。しょぼん…
豊田監督の作品『空中庭園』もそう言えば鑑賞していて、なんだか、クスリでキメテルような画面が出てきて、作風変わったのかな?って、思ってたら過去に、覚せい剤所持で、逮捕されてたんや。
監督自身も、瀬川昌司さんの生き方に感銘したんやろなって、思う。
年齢で縛られて、夢が閉ざされそうになっても好きなもんは、好き。
松田龍平演じる瀬川さんの生き甲斐は、将棋。
一度挫折したけれど、監督の生き甲斐は、映画。
この先どうするんだよ。食っていけねーよ。
サラリーマンは、世間は、そんなに甘くねーよって。
瀬川さんの青春は、将棋一色で、『好きこそものの上手なれ』なんだね。
作品は淡々としているけれど、私には、心に響いてハマりました。
夢破れて、底沼に落ちていく表現も、彼の絶望感を感じたよ。
そしてやっぱり、松田龍平のドアップは、胸キュンだよ。
息子に優しい言葉をかけてくれた亡きお父さんに、涙で語りかける場面。
『僕は将棋に、本気で挑んでなかったんだ。逃げていたんだ』
切なかったなー。
親は死しても、愛は、子供の中に残るんだよ。