まだ8回もあるのか。
それとももう8回しかないのか。
奨励会の三段リーグの厳しさは凄まじいものなんだろう。それまでは互いに切磋琢磨して実力を上げてきた仲間が、時間制限有の椅子取りゲーム競争相手になり、蹴落とし合いになる訳で、しかも同じメンバーと何年も戦い続けなければならない。精神的にキツいだろう。
それにより将棋の楽しみを失った瀬川少年のサクセスストーリーだが、よくある爽快感のある一発逆転ではない。ただひたすらに地味な勝利。
将棋に詳しい訳ではないけども、この作品は将棋の醍醐味と辛さを緻密に描いてると思った。玄人ウケする作品かな。