KEIYA

カオス・ウォーキングのKEIYAのレビュー・感想・評価

カオス・ウォーキング(2021年製作の映画)
3.5
トム・ホランド×デイジー・リドリーのダブル主演で小説「心のナイフ」を映画化したSF作品。
男性は頭の中で考えていることがノイズとして周囲に聞こえてしまい、女性がいなくなった世界で、デイジー・リドリー演じる女性が空から降ってくるというストーリー。

超大作映画で主役を務めた二人の存在感でもっていたような作品。同じような展開の繰り返しと似たような背景/雰囲気ばかりで、また、迫力あるアクションシーンがあるわけでもないので物足りない印象だった。ショッキングなシーンやスリル満点のアクション、予想を裏切る展開全てが欠けていた。このキャストと監督にして、このできは少々がっかりだった。予算が足りなかった印象さえ感じた。
また、作品の設定の中核であり、終始登場するノイズが鬱陶しい。そして、絶え間なく劇中に登場するあのノイズのVFXと再撮影に無駄に金を使ってしまい、作品全体のクオリティを落としてしまった。

あと意味不明なクリーチャー。あれは本編からカットして良かったと個人的には思う。中途半端に出すくらいなら出さないほうがよかった。
マルフォイ的立ち位置のニック・ジョナスも同じく、最後に主人公とやり合う見せ場があるかと思いきや出番なし。続編で何かしら展開を用意してのキャスティングだとは思うが、この仕上がりと評価では、スタジオはお金を出さないだろう。

制作中のトラブルで制作・公開延期が続き、開けてみたら大した作品ではないケースがたまにあるが、今作はそれの典型。
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