りりぃ

カオス・ウォーキングのりりぃのレビュー・感想・評価

カオス・ウォーキング(2021年製作の映画)
3.2
試写会にて鑑賞。
ストーリー展開としては、「The Devil All the Time」に少し似ている感じ。
トムホは「限界集落と信仰の恐怖」みたいなの演じるのが上手い。
ミステリー要素のようなものもあって、そこが明らかになっていく感じはなかなか面白かったが、この話はどちらかというとデイジー・リドリー演じるヴァイオラ目線で進んでいったほうが面白かったのでは…という感じ。
トッド目線だと、プレンティスの言っていることが最初っから矛盾だらけで、 「でしょうね」って感じになってしまった。

また、いろいろな面白い要素があったので、正直もっと掘り下げが欲しかった。
先住民族のスパクルや、女性が治めるもうひとつの集落、«ノイズ»のコントロール、少年少女の恋。
設定のどこを掘るかでどうとでもできる作品だけど、なんかどこも大して掘られず、単なる少年少女の冒険譚に収まってしまっているのが本当に残念だった。

ただ役者陣は最高。マッツ・ミケルセンはさすがの色気と悪役ぶりだし、デイジー・リドリーもSWの時と違ってより「少女」感があって全然印象が違った。
豪華俳優陣を堪能するにはおすすめかも。
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