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ゆらりの小のレビュー・感想・評価

ゆらり(2017年製作の映画)
3.7
評判よさげな舞台作品の映画化ということに加え、東京圏では自分的映画館未踏の地、池袋のシネマ・ロサのみの上映ということもあり、鑑賞してみた。

石川県の民宿を舞台に、現在、未来、過去で描かれる3つの家族が「あの時、伝えられなかった思い」を伝える物語。涙を誘う系の話を上手くつなげて「やるなあ」と思う。でも泣けなかったかな。

ガッツリ涙腺を刺激して欲しかった3番目の過去のパートで、ファンタジー部分の説明がちょっと長めだったこともあって、自分的鑑賞の方向性がずれてしまったせいかもしれない。

みっつの時間のうち一番好きだったのは、最初の現在のパートで、父親として感情移入できたかな。このパートが続けば、泣いちゃったかもしれない。ただ、現在は父と娘、未来と過去は母と娘の関係だったと思うから、女性には響きそうな気がする。

テアトル系とかでの興行展開があってもよさそうな雰囲気漂う映画だったけれど、上映館はとても限られる。配給を決めずに製作したということなのかしら、と思い配給の仕事をちょっと調べてみたら面白そうだったから、誰か映画にしてくれないかしら。

●物語(50%×4.0):2.00
・3つの時代を上手くつなげているけれど、父親の出番が少なく、自分には感動がやや乏しかったかな。女性ならハマるかも。

●演技、演出(30%×3.5):1.05
・私も知っているような俳優さんがまずまず出演。

●画、音、音楽(20%×3.0):0.60
・普通に良かった。
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