ふっくー

レザーフェイス―悪魔のいけにえのふっくーのレビュー・感想・評価

3.3
5歳の誕生日にチェンソーのプレゼント!


74年に後のスプラッターホラーに多大な影響を与えたトビーフーパー監督の最高傑作「悪魔のいけにえ」
今作はその伝説的なホラー映画の前日談を描くエピソードゼロ。
狂気的なソーヤー一家のレザーフェイスがなぜ誕生したのかを「屋敷女」で一躍世界にその名を知らしめたジュリアン・モーリー&アレクサンドル・バスティロがメガホンを取った。

今回はスプラッターホラーというよりはサイコスリラーに近い部類となっている。なので、「悪魔のいけにえ」シリーズの代名詞であるゴア描写はかなり控えめ。

ファンにとっては「レザーフェイス」という人物像が過去作でイメージがついてしまっているので、「これが後のレザーフェイス?」となってしまうのが正直なところだろう。

「悪魔のいけにえ」シリーズの前日談としてみるならばなかなかの消化不良ではあるが、一つのサイコスリラーとして見るのであればなかなかの面白さ。

更生施設内では悪影響を及ぼした家族に会わせないため全員が本名ではない借り名をつけられており、更生施設から逃げ出した男女の逃避行がメインに物語が進んでいくのだが、最後の最後まで誰がレザーフェイスになるのか?がわからない。
そこが今回の最大の見所の一つで、どんでん返し要素もある。

ソーヤー一家に合流して、完全なる怪物になってしまった覚醒っぷりはようやく「悪魔のいけにえ」シリーズが帰ってきた!という感じ。

好みは分かれると思いますが、内容的にはなかなか面白いサイコスリラーで、出てくる人物の8割が頭のおかしい連中です笑。



最後に!
新宿シネマカリテにて鑑賞したのですが、「レザーフェイス」特設コーナーに水槽があって、「レザー!革!剥ぐ!カワハギ!」という吹き出しポップの横でカワハギが悠々と泳いでいる水槽にはセンスが良すぎてめっちゃ写真撮りましたwww
ふっくー

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