Naoya

レザーフェイス―悪魔のいけにえのNaoyaのレビュー・感想・評価

2.5
1974年、トビー・フーパー監督作『悪魔のいけにえ』の殺人鬼、レザーフェイスの過去を描いた、前日譚となる物語。殺人鬼誕生を描く内容ながら、基本的な〝夏〟の空気感はよく出ている。作り込みもよく、R18+指定ながらのグロ描写はあるが、全体的な内容としては薄め。〝レザーフェイス〟という大看板を背負っている作品ながら、基本的な流れは逃避行であり、レザーフェイスならではの狂気は薄く、控えめな印象。R18+指定のグロ描写も弱い。ドロドロ、ジメジメした雰囲気、人ながら人ならざる行動を繰り出す狂気を感じる描写が薄目で、看板が弱くなってしまっている。レザーフェイスとなる男の、少年から青年期の背景を描いた一つの物語としては場面場面に見応えはあり、シリーズとしての作り込みもあるので、楽しめる内容もある。
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