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レザーフェイス―悪魔のいけにえのRのネタバレレビュー・内容・結末

3.3

このレビューはネタバレを含みます

自宅で友人1人と。

2018年の「悪魔のいけにえ」シリーズのビギニング作品。

監督は「屋敷女」のジュリアン・モーリーとアレクサンドル・バスティロ。

あらすじ

殺人を正当化する一家に生まれたジェドは農場で変死した少女の死に関わったことで矯正施設に送られる。10年後、施設で起きた暴動をきっかけに看護婦のリジー(ヴァネッサ・グラッセ「アンツ・パニック 巨大蟻襲来」)を人質にとり脱走した収容患者たち。果たして誰が稀代の殺人鬼「レザーフェイス」なのか?

プライムにて。

恥ずかしながら、「レザーフェイス」シリーズは高校時代のプロレス好きな友人M君に昔勧められたことはあったものの、それまでスラッシャーに耐性がなかったので、食指が動かず…そのままで来てしまったので、シリーズは一作も観てません。

けど、ポスターにもある「5歳の誕生日プレゼントはチェンソーでした。」っていうパワーワードに惹かれて友人と共に鑑賞。

冒頭、一見すると何気ない家族の誕生日会風景が映されるが、そんな風に見えるのは一瞬で、すぐにそれが殺人鬼一家の殺人風景だということがわかる。

「バイオハザード」シリーズのVRで話題になった最新作も確かこんなファミリーが出てきたけど、こいつらがモチーフになってるんだろうなぁ。

舞台は変わってのどかなシーン、いちゃつきカップルのベティ(ロリナ・カンブローヴァ←なんか若い時のウィノナ・ライダーに似てる)が何も悪いことをしていないのに三兄弟のいたずらでころされてしまったことで、矯正施設に送られる幼きジェド。

年月が経ち、10年後、矯正施設に赴任した新米ナースのリジー(演じるヴァネッサ、こちらはリリー・ジェームズがちょっと入ってるように感じた)はそこでほとんど正常なイケメンのジャクソン(サム・ストライク)、かなりイカれたアナーキーのアイク(ジェームズ・ブルーアー)、そして自閉傾向のあるバド(サム・コールマン)と出会うんだけど、面白いのが施設では元の名前から新しい名前を与えられているため、誰が殺人鬼「レザーフェイス」となるかが、わからないというところ。

「欽ドン!良い子悪い子普通の子」じゃないけど、それぞれ違うベクトルで濃ゆいメンツの内、施設を脱走した後は誰がレザーフェイスになるかを推理しながら楽しめるってのはこういう「ビギニングもの」にとっては楽しい作りなんじゃないだろうか。

まぁ、映画をよく観ている人ならば、同じ殺人鬼として人を人と思わない残虐な殺しを楽しむアイクが本命というところだが、それじゃ芸がない。

案の定、中盤でバドに殺されるアイク。

となると体格的にもポテンシャル的にもレザーフェイスらしいバドか…というところだが、まぁそうならないところも大体予想通り。

じゃあ、いかにしてジャクソンがレザーフェイスになったかってとこなんだが、ここら辺がファン的にはブーイングなんだろう。

結構、力技っていうか。

前半正常だったのに、人の心無くすの簡単だな笑!!

後半はホームに戻り、自分のルーツを知り、ようやっとレザーフェイスとしての人格を取り戻すんだけど、「あんだけ(比較的)いい子だった子がどうして…。」っていう親心にも似た感情が芽生えて素直に楽しめなかったなぁ。

「どうか、助かってくれー」と思っていたリジーも誕生日プレゼントのチェンソーで一刀両断だし…、わかっちゃいたけど後味悪いなー。

ラストはアクセントである人皮マスクを作成し、はいレザーフェイスの完成ですっ!!ってところで終わるんだけど、本当にリジーの皮使ってたのかな?今までの作品は。

俺自身はレザーフェイスシリーズを観ていなかったから、比較対象がない分、それなりに楽しめたけど、ファンはそれまでのシリーズと切り離して鑑賞しないとノイズに感じちゃうような設定の作品なんじゃないかなと結論としては思った。

まぁ、作品単体としても割と普通な作品だったかな…。途中何度か気絶してしまった。すいません。
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