鹿江光

レザーフェイス―悪魔のいけにえの鹿江光のレビュー・感想・評価

2.0
≪40点≫:傑作『悪魔のいけにえ』に登場するレザーフェイスの前日譚なのだが、なんだろうこの青春逃走劇は。淡いロードムービー感すらある。ヒロインを容赦なく捨てる展開は嫌いじゃないが、レザーフェイスの葛藤と誕生が唐突すぎる。どうせヒロインを捨てるなら、丁寧にじっくり解体してほしい。
特殊美術が進歩しすぎて、グロ描写も少し陳腐に見えてしまう。オリジナルの原点作品のような味のある粗さが最新技術によって薄れてしまっている。近年のスプラッターはどうもコメディになってしまう気がする。
あと毎回思うけど、チェーンソーを持って走るのは並大抵のことではない笑 レザーフェイスも楽な仕事じゃないなあ。
殺人鬼は殺人鬼であれば良いので、変な誕生秘話入れて感情移入させなくていいわ。
改めて原点がどれだけ美しい作品かが分かる。夕陽に映えるチェーンソーの乱舞が目に浮かぶ。
鹿江光

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